原木がツキ板に、ツキ板が化粧合板になるまで





ツキ板の生産工程アウトライン


T・Searching & Purchasing
国内で開催される市場1回につき、数百〜数千点の原木が売りに 出されます。しかしながらツキ板業者のチェックをかける原 木はそのうちの僅か1割有る無に限られます。
逸品の木に出会う為可也のチェック項目を通過していなければならないからです。 いわばトップクラスの中のトップクオリティーでなければなりません。 各項目のチェッキング後、あらゆる所見からさらに絞込みをかけ入札形式 で取引が行われます。 海外での買い付け方式はロット買が主 になります。

U・Classifid products

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メインシーズン

夏場は原木の水分がぬけ易く「割れ」などの現 象が頻繁に見られることから 夏季は原木市のシーズンオフ となります。夏以外のスリーシーズンに購買し、入港した原木を検品タグ打ちし、海中にストックして おいた原木を引上げて夏期の製造に かかります。




V・ Sawing For The Grain

次に製材所にて1・板目2・柾目取り板目、柾目取り3・逆ハーフ板目4・ロータリー杢など模様の取 り方、その木の独自性を考慮して製材加工(木取り)にかかり ます。先ず決定しなければならないのは0.15〜0.3mmの薄 物にするか0.5を中心に1mmまでの厚物に仕上げるか(1mm以上は特厚品)等、木理(木目の柄・通り・色)木味(色艶などの質感)を予め予測 した上で木目の造形を均一に近づけるよう仕上げる技術をも必要と されてきます。1本の原木から製材された幾つか の木の盤のことを「フリッチ」といいます。

W・Slicer

ハーフ板目のツキ板のスライサー

ロータリーレース

以上の行程を経てから状態によってはフリッチを煮沸したり、そのままの状態でスライサーにかけます。
柾・板目用スライサー・ロータリーレースなど機種も様々です。
しかしこの薄くスライスする過程で自然の素材であるだけに木 地の状態が変化する場合があり、責任者はその都度思案し 方向転換する場合もあります。


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X・Dryer

こうして紙のような薄い状態になる加工を経て、はじめて「ツキ板」の様相を呈してきます。
さらに、加工様式や樹種により自然乾燥にしたり真空乾燥のドライヤーにかけられて乾燥仕上げされます。
ツキ板と称されるようになったこの段階で、改めて検品され、この商品の評価が確定されます。
ツキ板を基材に貼るその1 ツキ板を基材に貼るその2

Y・Remarks 〜Voice

「製材所」−銘木の魅力を余すことなく引き出す舞台

或る建築デザイナーが当製材所を訪れた際、当責任者が 原木の中身を鋸が入って割る前から如何にして知ることが できるのか、透視能力でもあるのでしょうか?といった 理解し難い面差しでした。
製材以前の原木買付けの時点から1点が数十万円から数百 万もする銘木に対しこのようなリスクを背負いながら製造に 携わらなければなりません。ツキ板製造がいかにリスキー であるかの所以がこのようなエピソードに凝縮されています。



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