けんちくのうんちく


今現在、話題とされているホルマリン問題について皆様と理解を深めていきたいと思います。

■ ホルマリン■=害悪という風潮から、ノンホルマリンが救世主のように言われ、 木材関係者や建材メーカーもその方向に走りました。しかし、ここには簡単にいってふたつの問題があります。

ひとつは、ノンホルマリン接着剤は長期使用後の結果を見ない限り、 決して安全と断言できないということです。
厚生省の認可は、過去の公害問題を語るまでもなく、 決して将来に責任を持ったものではありませんし、 接着剤メーカー自身が、ノンホルマリン接着剤の将来的危惧を唱えているからです。

もう一点は、■ホルマリン■の成分は、人間を含む地球上の全生物の生存に不可欠な自然の産物であるということです。
自然の水や木や空気中にも人間の体内にもその成分は含まれており、防腐・抗菌・をはじめとするさまざまな効力を持っています。

現実にノンホル接着剤を使用した結果、各地各所で青カビや腐食の問題が広がり出しており、 ごく近い将来には大問題になると思われます。これらのことから言えることは、 ■ホルマリン■を排 除することで、シックハウスが治まるわけではないということです。

シックハウスになるのは百種以上、主要なものでも約三十種類の化学薬品が影響していますし、塩化ビニールシート(壁紙・クロス)などの石油製品による害や近代生活の中でのプラスイオン、電磁波、低周波音、によるもので、 食卓にもたくさんの危険があることをもっと知ることが大切です。

このことを知ればJAS規格F2程度のものであれば、一般的には問題視することはなく、基材が合板や木質材であれば、ムク材に比べ断片が小さいことからくる不十分さはあっても、機能的にはさほど心配するには及ばないといえるでしょう。 機密性の高いところでもF1程度なら大きな問題とはならないでしょうが、 F1段階まで■ホルマリン■含有量を下げると青カビ、虫触いの被害が出ることを知って使うことが必要でしょう。



参考資料:木のこころ15号



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